避難所オンラインワークショップⅡ(たーち)

2024.08.20

  • 体験学習
  • 国語科

中学2年生〜高校1年生の希望者が参加した「避難所オンラインワークショップⅡ(たーち)」についてご報告します。

このワークショップは昨年度、一昨年度に中学1年生全クラスで実施したオンラインワークショップの第2弾です(「たーち」とは沖縄の言葉で「2」。第2弾なので「たーち」です)

一昨年度のワークショップは、琉球朝日放送の方に取材していただきました。その様子は次のURLから見ることができます。ご参考ください。https://www.qab.co.jp/news/20230309168073.html

ワークショップの参加者は避難所を舞台としたドラマを視聴した後で、ドラマの中で言い争いをしてしまった人物(役者さんにドラマの役のまま登場してもらいます)とオンライン上で話しながら問題解決をはかります。

参加者全員がドラマの登場人物と懸命にコミュニケーションをとりながら問題の解決を目指していた姿が印象的でした。

活動終了後には、役を解いた役者さんとふりかえりをしました。

ワークショップを終えた生徒の感想を引用します。

「実際にこのような状況に置かれたらうまく応答できるかわからない。コミュニケーションをとるときに心に余裕をもてるようにするためにもこのような機会はありがたいと思った」

「人の最初の印象は残るのではじめはやわらかく接してから自分の言いたいことを言う方が良いと気付いた」

「話しているときにうなずいたり「そうですね」と相手を否定しない言葉を言ったりすると、相手は「自分のいいたいことがわかってくれる」と感じ、悪い印象を与えずに自分の言いたいことを伝えられると感じた」

「避難所を舞台にとするということで、あまり経験はないが、これから日本でありうる出来事、場面だと思った。コミュニケーションというテーマから見ると、これから必ず使うスキルについて学んだので良い機会だと思った」

「話しかけた時、相手は口論の直後であり気が立っていた。こちらの意見を伝えようとしてもうまく伝えられずに、逆にむこうから言われたことを考えていなくて何も言えないこともあった。そんな状況でも意見を伝えられるように言葉を選んで話すのはとても難しかったが楽しくもあった」

感想からは、生徒たちが他者とコミュニケーションを取る際に大切なことについて、ワークショップを通して楽しみながら体験的に学んだことがわかります。今後も様々な経験の中で、対話的なコミュニケーション能力や協働的な問題解決能力などを鍛えていって欲しいと願います。

最後になりましたが、ワークショップにご協力いただいた沖縄のみなさんに心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

※今回ワークショップで使用したドラマは、経済産業省が「未来の教室」の中で実施している「STEAMライブラリー」向けに、本校と沖縄の劇団「Team Spot Jumble」が共同で作成したものです。撮影したドラマや台本は次のURLから見ることができます。ご参考ください。
https://www.steam-library.go.jp/lectures/363